解決までに3年…兄弟間の相続トラブル

相続のはなし

春日部市で相続相談をしているあなた目線の不動産会社、リバティエステートの加治木(かじき)です。3年前から関わってきた案件が、先日とうとう解決しました。

3年もかかっちゃいましたよ、この問題を解決するのに。始まりはちょうど3年前、私の10年ほど前に契約して頂いたお客様からの電話でした。

兄弟間の相続トラブル

Sさん
Sさん

加治木さん、覚えてる?
以前、お世話になったSです。

かじき
かじき

お~!Sさん、もちろん覚えてますよ!
忘れるわけないじゃないですか。
お元気でしたか?

 

 

Sさん
Sさん

実はさ、相続で困っててさぁ…
ちょっと話を聞いて欲しいんだよねぇ…

Sさんのお話しを聞いてみることにしました。

 

土地が親名義、建物が子供名義は危険

内容としてはとてもよくあるお話です。こんな風に家を建てている人、意外と多いんです。

結婚して親と同居…土地は親名義だけど、建物が古くなったとか家族構成の変化で家を建て直すことに…高齢になった親ではなく子供世代がローンを組んで親の土地に家を建てる…こんなパターンです。

土地の分、費用が抑えられるし親子関係がうまくいっているなら、建物を建てる時には良いですよね。但し、親の相続対象資産がその土地以外あまり無いという人…この場合は要注意です。

相続対象資産が土地以外にない⇒現金や預貯金などの資産がなく、土地を売ることでしか分配できないことを指しています。

土地のみで売却することはできないから…

Sさんの兄弟は4人兄弟。親御さんの土地の上に長男であるSさんのお兄さんが建物を建ててお母様と一緒に住んでいました。お母様が元気なときは何も問題なく、おだやかに生活を送っていたそうです。

しかし、ある日お母様がお亡くなりになったあと、兄弟同士の熾烈な争いが勃発してしまいました。

お母さんが亡くなった後、お兄さん以外の兄弟はお母さんの土地を売って売れた金額を分けようと言い出しました。これにはお兄さんはちょっと待ったーとなりますよね。自分たちの住んでいる家の土地を売るなんて…住む場所が無くなってしまいます。

跡継ぎという考えに法的効力はなく…

お兄さんの気持ちはこうです。

今住んでいる自分が建てた家をなんで売らなきゃ行けないの?
売る気なんかあるわけないじゃん。今、住んでるんだよ?

そうすると他の兄弟は、だったらお母様名義の土地の評価額分のお金を払ってくれとなりました。お兄さんはそのようなお金は持っておらず、それはできないと言いました。

他の兄弟たちは、お兄さんの返答に「だったら売るしかないね」の一点張り。一歩も譲りません。

お兄さんだけでなく、お兄さんの奥さんも話し合いに…

お母様の看病はずっと自分たちがやってきたので、そのことを踏まえてほしい。
自分が長男なんだからこの土地は私が引き継ぐべきだし、それを了解して欲しい。
奥さんも実の親ではないのに、献身的に看病をして大変だった。

そんな風に訴えるお兄さん夫婦に兄弟の中で一番上のお姉さんが「長男の嫁なんだからそんなの当たり前でしょ」と一蹴。

どんどん話が泥沼化して行きました。土地を売ることができず、代わりに土地を売った金額を支払う事もできないなら地代を毎月支払えとなったりもしました。

お兄さん夫婦も当時、70歳くらいの年齢でしたので資産、資金としてはそれはできませんでした。

話し合いがまとまらないと裁判に…

なにも話が進まずにいるとやっぱり解決するには裁判という方法しかなくなってきます。相続についての裁判は家庭裁判所での裁判になります。血のつながっている兄弟で裁判って嫌ですよねー。

せっかく兄弟として生まれてきた他にはいない関係なのに、人生の後半にさしかかりそんな関係で分かれるなんてねー。

兄弟間トラブルの判決

裁判をはじめて1年以上たったころに、また私に電話が入りました。

Sさん
Sさん

加治木さん、裁判で判決が出たんですよ。

かじき
かじき

そうですか…やっとでしたね。

最終的に、どんな判決になったんですか?

お金で配分できないのだから母親名義の土地を売って換金し、それを配分すること。
土地を売る=上に建っている建物は売らないとは行かないので一緒に売るしかない。
その際に建物は壊す必要があるかもしれないという状況でした。

まだまだ住める建物評価は鑑みず、お兄さんにとってはかわいそうな方向にどんどん進んでいきました。

判決後、土地は売られ代金を分配

その後、当社にて販売活動を進めることになり数ヶ月後、悪くない条件でお客さんが見つかりました。でもお兄さんの建物は解体することが条件となり、わたしもあまり気持ちの良い仕事ではありませんでした。

最後のお引き渡しは買主さんの指定された銀行に兄弟姉妹皆が集まって、気まずい雰囲気のなかで所有権移転のための署名捺印、現金を引き出して振り込みなどが行われました。滞りなく必要なことが完了し、その兄弟姉妹の争いも終わりました。

相続が終わっても争った傷は癒えない

争いの種は無くなっても兄弟姉妹の関係性は修復されないんですよね。銀行の外に出てそれぞれ分かれていく様を見ていて寂しさを感じました。

相続相談をしていていつも思うのは、こうなる可能性が高くなることは建物を建てるときにわかりそうな事だということ…、またわかっている人がいたはずだから、いろいろとアドバイスを聞けば良かったのにと思います。

また、建物を建てるときではなくても、せめて親御さんがお亡くなりになる前に相談していただけると、他の方法も提案できたりするんですけどね。

なにしろこういったように、親御さん名義の土地に自分の建物を建てている人は多いので、問題が勃発する前に事前にできることをしておかれることを強くおすすめします。

具体的な内容はそれぞれの方で違ってくることもあるので、是非、お気軽にご相談くださいね。

#相続トラブル #相続相談 #遺産分割協議書作成 #不動産売却 

株式会社リバティエステート
https://www.libertyestate.jp

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